オレンジ色の教室でキミと
「相原、俺……やばい、どうしよう。
嬉しすぎて、ほんと困った」
ほら、“嬉しすぎてほんと困った”って私ったら、また永瀬くんを困らせて…って。
……え?
私は驚いて、ずっと俯いたままだった顔をパッと上げて永瀬くんのほうを見た。
すると永瀬くんは頬を少し赤く染めながら、本当に嬉しそうに笑っていて。
「え?でも永瀬くんって、好きな人いるんじゃ…?」
「うん、いるよ。今、俺の目の前に」
それって…。