オレンジ色の教室でキミと
永瀬くんはサッカー部で、誰に対しても明るくて優しい、クラスの人気者。
そのうえ、目鼻立ちも整っていてかっこいいから、女の子にモテる。
反対に私は、どちらかというとおとなしい性格で、クラスでもあまり目立たない存在。
そんな私に、休み時間にはいつもクラスメイトに囲まれている永瀬くんに話しかける勇気なんてあるはずもなく…
だから…
「うん。私は別にこのまま見てるだけでいいんだ」
そう言って私は莉嘉に、ニコッと微笑んでみせた。