オレンジ色の教室でキミと


放課後。


「美羽、今日も教室に残って勉強していくの?」

「うん。宿題は家でやるより、学校でやったほうがはかどるし」

「そっか。それじゃああたしは用事があるから先に帰るね!また明日」

「うん、バイバーイ」


莉嘉が教室から出て行くのを見送ると、私は窓際の一番後ろの自分の席へと座った。

そして、英語の宿題をやるために、私は机の中から英語の教科書とワークを取り出す。


「えっと、この問題は…」


誰もいない放課後の教室で、私のシャーペンを走らせる音だけが響く。



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