大好きな君へ

約束


約束…覚えてたよ。

そう中学の卒業式の日だったよね?

あれは…。

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「俺さっ!高校に入って、バスケでレギュラーになってるから★なったら、ジュースおごれよ(笑)」

『いいよ☆なれたらね』

「忘れんなよ!絶対に」

『さぁ〜?(笑)』

「あと…」

『何?あとって?』

「なんでもねぇよ(笑)」

『えー』


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そうこれがあたしの、あたしと聖斗の約束だった。

でも、「あと…」ってなんだったんだろう?
今思い出したら、なんか変な気持ちになった。

ジュースの約束だけは、あたしは守った。

『ちゃんと覚えてたでしょ?』

「うん。だけど、忘れてただろ?」

バレてたんだ。今さっき思い出したあたしは、『テヘへ』とか言って誤魔化した。


「やっぱり(笑)」


『いいじゃんもう★あとさ、約束した時に何か言おうとしてたの覚えてる?』

「えっあっあぁ…」

なんか今焦ってなかった?今?
何を隠してんだよ。

『あっなんか隠した!』

「忘れたよ!ジュースしか頭になかったし。」

やっぱり変。
聖斗は約束した事とか、大事な話の事とか忘れないのが、取り柄だったから、あたしには分かる。

隠してるって事。

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