大好きな君へ
そして、元カノになってから初めての学校。
春休みは短かった。妙に短かった。
だって、なんとなくだけど会うのが気まずかったから…。
――クラス見にいくの…嫌だな。
そう思っているとき、
「美夕夏おはよ♪」
加奈枝が来た。
なぜ加奈枝はこんなに元気なんですか?ってくらいのハイテンションの加奈枝。
『おはよ☆うるさいくらいのテンションだね』
いつものあたしを、装うあたし。
「そうか?だって、加奈枝は新しい恋を見つけなきゃなんだもん☆」
――新しい恋?
って…また、別れたのかよ!
ツッコミたくなるくらい、加奈枝の発言に呆れた。加奈枝は、いつも長くもたない。今まで、何人と付き合ったんだよ。みたいなことばかり。
『また?はぁ』
あたしはため息をついた。
「また?ってあたしだって、冷める事があるんだよ」
『まぁ…あたしもだけど』
加奈枝は、「えっ?」って顔をした。だけど、「そっかそっか」って言って、あたしの腕を掴んで、
「見に行こう☆」
あたしと加奈枝は、クラス表を見に行った。