大好きな君へ
甘え
そしてあたしは、春と付き合い始めた。
その夜、あたしは春の家に行くことになった。
春は一人暮らしで、マンションに住んでいた。
「汚いからな」
ガチャ―
「どうぞ」
『お邪魔します』
あたしは、春の家に初めて入った。
――綺麗じゃん
春の家は、なんだかんだ言って、綺麗だった。
「座ってれば、」
春がそう言うとあたしは、ソファに座った。やっぱり大学生の部屋は、高校生の部屋とは違って、ちゃんと整理されている。
「ほら☆麦茶」
『ありがとう♪』
そうあたしが言うと、春はあたしの横に座った。
「美夕夏、今日泊まってく?」
あたしは、すぐに頷いた。だけど、まずはお母さんに許可をとらなきゃ。
『お母さんに電話していい?』
「おう☆」
そしてあたしは、家に電話をした。