大好きな君へ

「違うクラスにも書かれてるみたいだよ(笑)」

誰かが言った。
他のクラスにも書かれている。あたしは、違うクラスにも行った。
一番最初に他学年の教室に行って、落書きを消した。
消すことで、頭がいっぱいだった。

そして、他教室に行った時、誰かが落書きを消してくれていた。それは、加奈枝と………聖斗だった。

――なんで…

あたしは、頭の中が真っ白になった。そして溢れてくる涙は、止まらない。

「止めろって言ってんだよ!ガキみたいな事しやがって!お前らキメェんだよ!次、美夕夏になんかしてみろ!女でも教師でもぜってぇに許さないからな!」


聖斗がそう言って、教室を出ようと来た時、あたしは聖斗と目が合った。

だけどあたしは、すぐに違う教室に入って落書きを消した。

あたしは、他教室に行ったときに、ほぼが消えていてあたしは、教室に戻った。

「消えたかぁ?」

「遊ぶ人が増えてよかったんじゃないの?(笑)」

みんなが笑う。辛くて苦しくて、死にたくなった。あたしが自分の席に歩きだして、カバンに手をかけようとした瞬間。

「何これ?(笑)」

カバンを取り上げられて、カバンの中から携帯をだされた。


< 131 / 201 >

この作品をシェア

pagetop