大好きな君へ
『やめて!』
あたしは叫んだ。だけど、そんな事をしたって無理だって分かっている。
『返して!』
みんなは笑って、「携帯チェックしろよ」とか言ってる。
そして、携帯をあけられて、
「なんだよこれ!めちゃくちゃ惚れてんじゃん(笑)」
「あの彼氏じゃねぇの」
Mailの内容を読まれていく。あたしは、必死に叫んだ。
そして
「キ…モイん…だよ…しねと、送信♪」
春に送られた…。あたしは、座りこんだ。
みんなは笑うのを、やめない。
だれか…助けて下さい。あたしは、なぜこんな運命なの?あたしは、不必要な人間だから?
あたしは、携帯を奪いかえして、カバンを持って屋上に走った。
その途中、加奈枝と聖斗に出くわした。
あたしは、その二人を無視して走った。
見られたくない。見たくない。あの二人には…
もう、学校なんて嫌。
あたしは、屋上に走った。
そして、屋上についてあたしは、送信履歴を見た。
だけど、やっぱり送られていた。
終わった恋…。
普通ならショックなはずが、あたしはなんとも…思えなかった。