大好きな君へ
気持ち
あたしは、春と付き合っていた時、きっと聖斗の姿と重ねて見ていたんだ。
違う…。聖斗じゃなきゃっていう気持ちから、聖斗と真逆なタイプを選んぼうとしていた。
そうすれば…って思って。
だけど、そんな事はあたしと真逆な考えだったみたい。
そしてあたしは、次の日学校に行った。
本当は怖くて…怖くて…逃げたかったけど、春が加奈枝が明日香が、背中を押してくれたから前に歩けた。
教室に入ると、笑い声があたしの頭の中をグルグルと回る。
その中の、春にあんなMailを送ってやつが
「あれぇ?彼氏の運転で登校じゃないの(笑)」
いっせいにみんなが笑いだす。あたしは、もう弱いまんまじゃダメなんだ。
昔、聖斗を好きだった事で、葉月にかかって行ったように、あたしは少しでも強く、前みたいに自分の気持ちを言わなきゃって。
『あたしがなんかした?』
あたしは、カバンを席に置くとみんながあたしを囲んだ。
やりたければ、やれば?あたしは、そんな風にみんなを睨んだ。
「あんたがいると、目障り。目立つことしかしない、あんたがうざいの」
目立つこと?あんた達だっていろんな意味で目立ってるじゃん。
『そっ。じゃあ関わんないで…目立ってるあたしに、関わらないで』