大好きな君へ

新しい命


試合が終わってから、一ヶ月後。


あたしは、体の異常を感じた。
生理が………………こない。

こんな事はなかった。今までは。ねぇ?もしかしてって…事はないよね?あるわけないよ…。

あたしは、次第に不安になっていった。
だから、あたしは薬局に行って妊娠検査薬を買いに行った。

周りからはなんか、変な目をされていた。だけど…気にしないで買った。

買うときもドキドキで、胸は張り裂けそうだった。ねぇ?もしかして…。


あたしは、家に帰ってやってみた。
待っている時間は、すごく辛くて怖かった。
妊娠してたらって思うと、気が変になりそうだったんだ。

時間になって、見てみる。



――……嘘…………だ…

そこには、+が浮かんでる。あたしはその瞬間、座りこんだ。
それは紛れなく、【妊娠】をしていた。

嘘だって思いたくても、事実みたいだった。

「美夕夏?……どうしたの?!」

お母さんがあたしに気がついて、背中を触った。

――お母さんゴメンなさい

あたしは、部屋に走った。何も言えなかった。だけど、+とでた検査薬を…置いてきてしまった。


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