大好きな君へ
「立派な赤ちゃん生んでくれな。」
そう言って、一番最初に認めてくれたお父さん。
そしてあたし達は、家を出た。
あたしは緊張がとけて、
『やったね☆』
と言うと…あたしは聖斗に抱きついた。
「でも、次は美夕夏ん家だな」
でも聖斗はさっきと違って、緊張していた。
でもね、聖斗は大丈夫だよ。あたしの大好きな人だから。
あたしの家。
聖斗は深呼吸をして、あたしと一緒に家の中に入った。
リビングに入ると、お母さんが一番最初に、聖斗を見た。
お母さんは、赤ちゃんがいることを知ってる。だからすぐに、赤ちゃんのお父さんって気付いたみたいで、笑顔で
「座りなさい」
と言った。だけど、緊張している聖斗。
座るとお母さんが、お茶を出してきて、それと同時に聖斗が
「美夕夏さんとお付き合いさせてもらっています。三浦聖斗です。来てそうそうなんですが、美夕夏さんと赤ちゃんと暮らさせて下さい」
そう言った。
お母さんは少し、悩んだ顔をしたけれど
「美夕夏…おめでとう」
そう言って、笑顔なお母さん。
あたしはやっと、親になれる。
そんなあたしの横にいる、聖斗はまだ緊張している。