大好きな君へ

あたし達は学校に行った。

「美夕夏おはよう」

加奈枝が校門で待っていた。

『おはよう』

でもこの日、あたしには変化が来た。
まだ、あたしは学校では、ならないって甘く考えていたんだろうな。
この時は……。

あたし達は昼休みに、屋上でご飯を食べていた。
今日のご飯は、ご飯とたこさんウインナーと玉子焼きとポテトサラダとあとは…冷凍食品。

「美夕夏のご飯は美味しそうだね♪」

『エヘッ今日は、美夕夏が作ったんだよ♪』

「失敗してたけどな!だから冷凍食品なんだよな(笑)」

『もううるさい!!』

あたし達は言い合いがたえない。その時には、いつも加奈枝が、笑いながら

「はいはい。ラブラブなのは分かったから、早く食べよう」

『だね。うるさいのは、ほっといて。』

そう言って、あたしがご飯を食べようとした瞬間

『ウッ―ゲホ―ゲホゲホ――』

「美夕夏?!」

あたしは…つわりがきた。聖斗はこうなる事は知っている。それに、何度かなった事があるから聖斗は、なれていた。
あたしの背中を擦る聖斗を見て、加奈枝は感づいていた。


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