大好きな君へ

カウント


夕聖と家に帰って来た初日。
聖斗はもう、夕聖にメロメロになっていて、赤ちゃん言葉になっている。

「パパでちゅよ♪」

そんな聖斗を見てあたしは、笑っている。夕聖も、聖斗みたいになる日がくるのかな?なんて、思うと我が子ながらニヤケてしまう。

『聖斗、親バカになってる(笑)』

「しょうがないだろ」

夕聖は笑っている。その笑顔は誰に似ているのだろう?なんとなく聖斗で、なんとなくあたし。
ちゃんと、あたし達の面影がある夕聖の笑顔にあたしと、聖斗はメロメロだった。

夕聖が生まれてからは、お母さん達はたびたびに来てくれた。
お母さん達は、もう孫を見るなり赤ちゃん言葉。
聖斗のお父さんなんて、はっきり言って、孫バカってくらい可愛いがってくれている。

みんなからの笑顔は、夕聖によって作られていった。
パパとママ。あたしと聖斗は一生、夕聖を守る。そう決まっているんだから…。

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