大好きな君へ

病院。
聖斗がいる病室に入ると、みんながいて、みんなは変わらずに笑っていた。

最後だけど、幸せだよ。聖斗とみんなとあたしと先生…。きっと、聖斗も喜んでいるよね?

ねぇ?じゃあ、あたしは強くなるよ。

あたしは、聖斗の近くに行ってジュースを渡した。受け取ってことはなかったけど。

『聖斗…みんな来てくれてよかったね。幸せでしょ?夕聖だっているし♪それにほら!約束のジュース。ねっ…聖斗、あたしの約束は…?ずっと、クラス一緒だったじゃん…か…。ズルイよ…嘘は。ズルイよ…。置いていくなんて…。聖斗、だから…バイバイ‥するね…。』

みんなもあたしも、泣いていた。聖斗から流れるはずのない涙が流れた。

『聖斗……バイバイ…』

あたしは、聖斗の涙を拭うと

ピーーーー―――――

心臓が止まった。

『聖斗!!!!!!!!!イヤー』

あたしは、泣き叫んだ。

三浦聖斗…2月 永眠。

あたしが愛した人は、この世を旅立った。

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