大好きな君へ
5年後…
あの日から5年後。
あたしは、パートで働いて夕聖は、幼稚園に入った。
夕聖はもう五歳になって、もういっちょまえの口を聞くようになった。それは、きっと聖斗に似たのかな?(笑)あたしには似てない事を祈ります。
「ねぇママ?公園行きたい!!」
『じゃあ行こっか☆』
夕聖を迎えに行った帰りに、聖斗との思い出の公園で夕聖を遊ばせた。
聖斗見てる?夕聖は、こんなに大きくなったよ
――そうみたいだな
聖斗の声が聞こえた気がした。最近は、聞こえなかった聖斗の声が。
その時、夕聖が走ってきて
「ねぇママ!!パパ!!」
――パパ…って聖斗?
夕聖はあたしの横を、指をさしている。聖斗はあたしの隣にいるの?そう横を向いた時に
「うん分かった!約束する!」
そう夕聖が言って、手を振った。
『聖斗…。夕聖?パパいたの』
夕聖は頷いて、
「ママ。パパがね、ママの事大好きだって。だから、僕がママを守ってねだって。」
聖斗はあたし達をずっと、見守っていた。
聖斗ありがとう。あたしも、今でも大好きだよ…
「あとね。そこのジュースが美味しいって☆ママに買ってもらえだって」
ジュース。聖斗との思い出のジュースは、未だにある。