大好きな君へ
聖斗は中学からバスケ部に入っていて、あたしは無所属だった。
そのかいもあって、あたしはたまにバスケ部の様子を見に来ていた。
シュートが決まった時の、聖斗が喜んでガッツポーズをしてた時を想いだすと、今でもにやけてしまうくらい、カッコイイ。
高校に入ってから、もう2年。それでも聖斗はバスケをしている。
勉強とかはしないくせに、バスケだけは続く聖斗に憧れている。
憧れている?ではなく、好きになっている。
「また〜頭の中は聖斗くんですかぁ?」
『えっ!?』
横を振り返ると、加奈枝だった。
「大正解だ☆」
――いつからここに。
『違うから!』
「じゃあ何故ここにいるのかな?体育館に?」
嫌味ったらしく聞く、加奈枝を少し睨んであたしは、聖斗が走ってる姿を見る。
「うわぁー怖い」
その時、ボールがあたしの足元に転がってきた。
「美夕夏!それ取って」
――あっあたし?
あたしは、ボールを拾うと目の前にいる愛しい…聖斗に投げた。
『はいっ』
「ThankYou」
――カッコイイ///
そういって聖斗は走って行った。その時、
「中入ってれば」
聖斗がそう言った。