大好きな君へ
屋上
あたしは、屋上に来た。
――耐えられないかも…
あたしは、昨日の自分が憎かった。葉月に何をしてしまったんだろ…
なんであんな事したの…あたし。
溢れる涙が止まらない。
周りを見れば、変わらない風景なのに…あたしにはドヨンとしてる。
『助けて…よ…』
空を見上げると、雲があたしをバカにしてる。
校庭の樹があたしを見て、笑ってる。
フェンス…
それを越えたら、あたしは楽になれる。
一瞬そう思ってしまった。
まだ葉月たちのが始まってから、1日たっただけ…
なのに…あたしは、逃げようと必死になってるのはなぜ?
止まらないよ…涙が。
止まってよ…
あたし、まだ頑張れるから…だから、止まってよ。
言い聞かせれば、聞かせる程、涙が…止まってくれない。