大好きな君へ

その内自然と、涙を止まった。

『教室に戻ろ…ぅ』

あたしは、頑張って教室に戻った。
教室のドアを開けると、授業が始まっていて
みんなは、あたしを見て…嫌な顔をする。

だから嫌だったんだ。教室に来るのは、身が重かったんだ。

「何やってんだ!授業はとっくに始まってるんだぞ!」

何も知らないくせに…。

『すいません…』

あたしは、心では思ってはいない。

そして、葉月の友達と目が合う。クラスは葉月とは違う…でも、監視をされてるみたいに、気が重い。

そう思いながらも、あたしは自分の席に座った。

「ぉぃ!」

誰かがあたしを叩く。
分かってる…分かってるよ…聖斗だって。

『………何?』

今のあたしに、喋りかけないでよ。

「何してたんだよ?」

なんで聞くの…?そんなの聖斗に関係ないじゃん。

『別になんにも』

「サボりかよ(笑)美夕夏ってだからバカなのか」

あたしの名前呼ばないでよ。

葉月が…怖いんだから。監視されて、蹴られて、足引っ掛けられて、笑い者にされて…聖斗をとられようとしてるの。

なのに…やっぱり好きなの。

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