大好きな君へ

明日香は彼氏がいた。

――えぇーーー。

あたしは心の中で、未だに叫んでいる。

そして、顔はキョドっている。

「そんなにびっくりするぅ?普通」

『えっだって…彼氏いるのにクラブに来ても平気なの?』

「そっちかい。まぁ彼氏もたまに来てるみたいだしね(笑)」

そういうと幸せそうに、明日香は笑った。

――彼氏かぁ…いいな。

あたしは、この時明日香の彼氏があんな人だなんて知らなかった。

< 48 / 201 >

この作品をシェア

pagetop