大好きな君へ


あれから、あたしはずっと、nightに通った。明日香と会うと学校とは違うあたしになれる…本来のあたしになった気がした。

それが日に日に一ヶ月くらいたつと、学校には行かず明日香の家に泊まったり、自分の家にも帰らなくなった。


最初の頃は、お母さんからも電話やMailが来ていた。だが、あたしがそれを無視しているうちに、連絡をとらなくなった。

加奈枝からも電話やMailが来ていたけれど、あたしは全て短文で返したり、すぐに電話を切ったりした。


それからあたしは、明日香と一緒にいる日々が続いた。

あれからもう、一ヶ月ちょいがたった。


「美夕夏バカじゃん!」

『なんでよ!!』

「シチューに青のりかける奴いないって(笑)」

あたしと、明日香は夕御飯の買い物にスーパーに来た。

『青のりじゃなくて、パセリだから(笑)明日香の方がバカじゃん』

あたしと明日香は、バカげた話しで盛り上がったり、ちょっとした事でケンカをして、すぐに仲直りができる仲にまでなっていた。


「えっ嘘!」

明日香はあたしから、パセリを取り上げると

「本当だ…///」

と照れくさそうに笑った。
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