大好きな君へ

明日香といると楽しい。そう思うと、自分の家に帰る事が、嫌になってくる。
だからあたしは、明日香の家に住み着いている。


「よしっ★家に帰ってシチュー作り」

なんて、ガキみたいに盛り上がれるのも明日香ならでは。

『シチューだぁ☆』

とか言ってはしゃいでる、あたしもどうかと思うけど(笑)


家に帰るとあたしと明日香は、シチューを作りだした。

その時、

ピンポーン――

誰かが来た。
あたしがインターホンをつけると、知らない若い男の人。

『明日香?この人だれ?』

そうあたしが言うと、明日香はキッチンから来て

「あ……彼氏。」

と言った。明日香の顔が少し暗くなった。

『どうすればいい?』

あたしが聞くと

「入れていいよ」

と言って、明日香はキッチンに戻った。

入れていいよ。あたしが行く式ですか?あたしは、少しためらいながらも、玄関に歩いた。

あの人が明日香の彼氏?
茶髪で見た感じ、チャラい人。そんな感じでしか、インターホン越しでは、わからなかった。

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