大好きな君へ

あたしは、明日香の家に来た。そして…
ドアを開けた。


『明日香!!!!!!!!!!』

あたしは、叫んだ。

そこには、明日香が血だらけで倒れていた。

『明日香!明日香!』

あたしは何度も、明日香の名前を叫んだ。だけど…明日香は目を開かなかった。

2005年7月
安城 明日香 17歳 永眠


明日香…あたしは、最後まで助ける事ができなかった。ゴメンね…。気付いてあげれなくてゴメン。

あたしは、病院で明日香の抜け殻の横で泣いた。

『明日香…目を覚まして…ねぇ?休みの日、会ってくれるって約束したじゃん!明日香…後悔してるんでしょ!あたしには、やり直せてなんで、明日香にはやり直せないの!ねぇ起きてよ!』

ガシッ

――えっ?

そこには、聖斗がいて、あたしの腕を掴んで

「加奈枝から聞いた。美夕夏…起きないよ。もうお前の親友は…」

聖斗…明日香は起きるよ。あたしと明日香は、約束したもん。聖斗…あたし…明日香が死んだなんて認めない。

聖斗はあたしを放して明日香に目をやった。

「今まで、美夕夏のそばにいてくれて、ありがとうございました。明日香さん?美夕夏は貴方のおかげで学校に来ました。本当に感謝してます…本当に。これからも美夕夏を見守って下さい」

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