大好きな君へ
聖斗が好きだというのは、あたしも同じ。だけど、いじめで聖斗から放すというのは、最低だって思うから。
シューッ
その瞬間に
ピーという音。そして、
「よっしゃ!」
シュートした聖斗の、喜んでいる声。
「美夕夏!ジュースな(笑)」
笑顔でいう聖斗につられて、あたしも笑顔になった。
――すごいよ…聖斗は。
『ジュースだね☆』
そう言ってまた、練習試合が始まった。
聖斗の髪がなびいてる姿、汗を拭う姿、必死で走る姿、どんな姿も大好きなんだ。
あたしの光。それは、聖斗。それに、あたしに笑顔をつくってくれるのは、聖斗。
それからも、聖斗はシュートを決めてばかりだった。そんな聖斗ばかりを見てしまうあたしは、心から好きだと言える。
まぁそんな事、聖斗は知らないだろうけどね(笑)