大好きな君へ

聖斗が好きだというのは、あたしも同じ。だけど、いじめで聖斗から放すというのは、最低だって思うから。


シューッ

その瞬間に

ピーという音。そして、

「よっしゃ!」

シュートした聖斗の、喜んでいる声。

「美夕夏!ジュースな(笑)」

笑顔でいう聖斗につられて、あたしも笑顔になった。

――すごいよ…聖斗は。

『ジュースだね☆』

そう言ってまた、練習試合が始まった。

聖斗の髪がなびいてる姿、汗を拭う姿、必死で走る姿、どんな姿も大好きなんだ。

あたしの光。それは、聖斗。それに、あたしに笑顔をつくってくれるのは、聖斗。


それからも、聖斗はシュートを決めてばかりだった。そんな聖斗ばかりを見てしまうあたしは、心から好きだと言える。

まぁそんな事、聖斗は知らないだろうけどね(笑)

< 72 / 201 >

この作品をシェア

pagetop