大好きな君へ

聖斗の好きなものは、バスケ。それ以外の好きなものって何?

女…じゃないよね?


聖斗はあれからまた、バスケの話をし始めて、止まらなくなっていった。

あたしもしらない間に、笑っていた。

聖斗が好きだから、そばにいるから楽しくて愛しくて笑っていられるんだよね。

そんな楽しい時間も終わるのが早くて、あたしの家の近くの公園が見えてきた。
「昔よくここで、遊んだよな?」


急にバスケの話から変わった聖斗。

『急に何?親父かよぉ(笑)』

「親父ってなんだよ!まだ高校生だから!!」

『あーハイハイ。分かった、分かった』

さっきのお返し(笑)
聖斗は横で、「やられたぁ」っとかブツブツと言っていた。

『よく中学の時に、競ってたしね★いつも聖斗が負けて、ジュース買ってもらってたし(笑)』

「確かに、絶対に一人分でいいはずが、二人分になってたしな」


そうだったよね。いつも、二人で公園で賭けて、いつもジュース買ってもらってた。

あたしは、思い出したかのように

『ちょっと待ってて』

とだけ言って、あたしは公園に走った。

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