大好きな君へ
「なんだよ!そんなに俺が買ってやるのが不思議かよ!」
当たり前。聖斗はいつも、買い物に行ったって、「無理」「嫌」「自分で買え」っていうのに、今回は何?「別にいいけど」ってどういう風のふきまわしですか?
『はい。頭どこかでうったりしたの?』
そうあたしが言うと、聖斗の手が頭の上にいつもの様に落ちてきた。
「馬鹿かお前?俺がなんか買ってあげた事、何度もあるだろ」
――いつ?どこで?
『???????????』
あたしの頭の上には、?がたくさんになっていて、それを見ていた加奈枝が
「いちゃつかないで下さい」
って言いながら、あたしの横腹をつつく。
『いちゃついてないから!』
「はいはい」
そう言って、加奈枝は流す。
最近、加奈枝に流されてばかりで、そしてあたしをいじめてくる。
あたしの周りには、ドSしかいないみたいです(笑)