大好きな君へ

『んー』

あたしが目を覚ますと、聖斗はまだ寝ていた。

あたしは聖斗の髪をいじって遊んでみた。それでも起きない聖斗。

『クスクス』

あたしはそんな聖斗が、可愛すぎてたまらなかった。

『起きないのかよ(笑)』

「起きてるよ」

――ウワッ

聖斗は起きていた。

『起きてたの!』

「まぁな♪」

あたしと聖斗は笑った。
聖斗との初めては、すごく幸せだった。
幸せすぎて、怖いくらいだったんだ。

『もう』

「美夕夏は照れすぎだよな」

聖斗は、いつも優しい言葉を言ってくれる。
ケンカなんか滅多にしないあたし達。

それが仲がいいのか、悪いのか分からないけれど、これがカップルなんだって実感した。


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