り☆birth彼女♪
第103話

「入るよ…?」


「どうぞ…」


ナナちゃんは部屋で立って待っていた


「あ…あ…あのさ…僕…その…避妊というか…ゴムってヤツ持ってないんだ…」


「あるから…」


「へ?何で?」


「前にエリさんからもらったヤツあるから」


あのお姉さん…なんて物を渡してるんだ…!


「はは!始めよ…!!」


ナナちゃんが抱きついてくる


「やや!優しくして…下さぃ…」


か細い声を出しながら…僕の胸に顔をうずめるナナちゃん


「う…うん…」


僕はか細いナナちゃんの身体をゆっくりと抱きしめる


シャンプーのいい香りがする…


「あ…あのさ…」


ナナちゃんが問いかけてくる


「え…どうしたの…?」


「私さ…レンジが好きだった…だから…その…初めてをレンジにあげたいって気持ちはあるんだよ?」


「う…うん」


「優しくしてって言ったけどさ…え…遠慮はしなくて…良いから…」


その言葉を聞いた僕は…


「な…ナナちゃん…!!」.


僕はゆっくりとナナちゃんをベッドに押し倒す


「…レンジ…!そ…その!お願いあるの!」


「え…何?」


「…レンジ君って呼んでいい?…ホント小さい時は…小さい時は君付けだったじゃない…」


「あ……うん…」


「レンジ君…」


ベッドに押し倒されたままナナちゃんが艶かしい顔で僕を見つめる


髪の毛が乱れて…凄く…艶かしい…!


こんなナナちゃんは…


こんな色っぽいナナちゃんは初めてだ…!


「…ナナちゃん…」


そのままキスを…





その時




ーガチャー


!!


「ねー、ルーズリーフ分けてくんな…oh!!…oh!!」


いきなりドアを開けて入ってきたのは…


「ままま!マコ姉ぇ!!」


「あら………もしかして…邪魔した…?」


「な…なんで入って来て…」


「い、いやーだって、カギ空いてたからさー…呼び鈴鳴らさないで入ってきちった♪」


「ま…マコちゃん…」


「んー…その様子だと、きちんと恋人になったわけね」


マコ姉ぇが満足そうにしている


が…


「……………ってコラァ!!」


「ひぃ!!」


いきなり大声を出すマコ姉ぇ


「あのね、2人とも私にひとっ言もない訳?」


「あ…ご…ごめんなさい…」


「お座りなさい、2人とも…ナナちゃんはパンツ丸見えよ?」


「あわわ!!は…はい…」


そして…マコ姉ぇのお説教が始まる


「まずレンジ君?」


「…はい…」


「私は昨日中にケリをつけなさいって言ったわよね?」


「…はい…」


「何時まで掛かったか知らないけど、朝には連絡出来たわよね?」


「…はい…」


「で、ナナちゃん」


「はい…」


「どーも、ウソつきマコさんです♪」


「あぁ…ごご!ごめんなさい!ごめんなさい!」


「結構ショックだったんだから…いきなりウソつき呼ばわりされてさ?」


「ホントにごめんなさい!!ごめんなさい!」


「…私、ウソつき?」


「い、いいえ!マコちゃんはウソつきじゃないです!!正直者です!」


「反省した?2人とも」


「はい!!」


「はい!!」


2人で同時に返事をする


「………おめでと♪」


マコ姉ぇがニコッと笑う


「え?」


「だって、晴れて恋人になったんでしょ?お姉ちゃん嬉しいわ…純粋に…!」


ニコッと笑うマコ姉ぇ


「じゃ、続きをどうぞ♪私は帰るから」


「い…いや…さすがにそれは出来ないというか…」


ナナちゃんが苦笑いをしつつ頭をぽりぽり掻いてる


「ははーん♪そりゃそうよね♪アッハッハ♪」


マコ姉ぇは笑い出す


「んで…、私ラーメン食べたいの」


「は?」


「ラーメン食べたいの」


「あ…いや…意味わかんないよマコちゃん…」


「ウソつき呼ばわりされて挙句の果てには忘れられてんのよ?パフェじゃ割りが合わないわ…ね?レンジ君」


そうだ…前にパフェを奢る約束をしてたんだ…


「わ…分かったよ…どこのお店が良いの?」


「アンタ達に任せるわ」

.
任せるか…昨日ヒトミさんて人に奢ってもらった場所で良いか…


僕はお店の場所をマコ姉ぇに伝える


「あーあの店ね…確か私行った事無いのよ」


「それは良かった…結構美味しいんだ」


「あら楽しみ♪んじゃ、夜に行きましょーよ?」


またラーメンか…


まぁ夕飯の支度をしなくて良いから楽にはなるからな


「んじゃ夜に、また来るわねー♪」


「あ、マコ姉ぇ!ルーズリーフいるんでしょ?」


僕は机からルーズリーフを取り出してマコ姉ぇに手渡す


「あ、サンクス!ありがとねー」


マコ姉ぇはルーズリーフを持って家から出て行く


「…………」


ナナちゃんが…黙ったままだ


「あ…あの…」


「し…仕切り直す?」


ナナちゃんが仕切り直しを提案してきさる


「い…いや…ムードというか…その…」


「だってレンジ、元気じゃん?」


「う…確かに」


でもこれからマコ姉ぇとご飯の約束もあるし…


「は…初めてなんだし…またムードをさ…きちんとして…」


「そうね…そうよね」


ナナちゃんも納得したみたいだ…


僕の下半身は納得してないみたいだけど


ーガチャー


!!


クローゼットがいきなり開いた!?


「まったく…つくづく運の無いカップルね」


クローゼットから出てきたのは…


「ちょ…!エリさん!なんてとこから出てくんのよ!」


「つまんないわー!せっかくエロスな雰囲気だったのに!」


エリというお姉さんがプリプリと膨れてる


「か…隠れてたんですか?」


僕がエリさんに聞くと


「うん」


即答


「エリさん…そこまでいったら変態よ…」


「あら?可愛い弟子がヨガってるとこ見たいだけよ?」


「それが変態だっつーの!」


なんなんだこのお姉さんは…





































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