り☆birth彼女♪
第111話
ナナちゃんと家に帰るとエリさんが待っていた
「ナナ、レンジ君…明日の朝なんて言っておいてなんだけど…今から出発するわよ?」
「え、何で?かなり急じゃ…」
ナナちゃんがキョトンとする
「私は正式に死者の世界で指名手配されたの…モタモタしてるとこっちの世界に刺客が送り込まれてくるわ」
「え、マジで!?」
「さ、行くわよ」
「行くって言ってもレンジは空の飛び方もマスターしてないんだよ?」
そうか…死神となった僕は空も飛べるのか
「レンジ君?空を飛んでみなさい…身体を浮かすのをイメージしてみなさい」
「エリさん…んな無茶な…いきなりはレンジだって無理…」
「こうですか?」
空を浮かぶイメージをしてみる
すんなりと身体が浮かんだ!
「すげ…!私だって1日かかったのに…」
ナナちゃんが驚いてる
「ま、さすがはカルマの生まれ変わりってとこね…とにかく結界のそばまで行くわよ」
「はい…あ、でも…しばらく帰ってこないんですよね…」
「…そうね」
「なら、ガスの元栓閉めて雨戸を閉めとかないと…」
「レンジ君、君はマメね…どこぞの洗濯板のおっぱいの女の子とは違うわ」
「洗濯板は言い過ぎですよ…申し訳程度に膨らみはありますよ?」
「アンタマジでブッ飛ばすわよ!!!!」
つ…つい、本音が出てしまった…
ナナちゃんが激怒してる…
「まあ、心配はいらないわ…死神の世界は時間の概念が無いし、帰る時間を操作してこの時間に帰ってこれるわ」
「へー便利な世界なんですね」
とは言われても、ガスの元栓だけは心配なので止めておこう
「さ、行くわよ?」
「あ、ちょっと待って!」
「まだ何かあんの?」
ナナちゃんが少し呆れる
「…母さんの仏壇に、手を合わせたいんだ」
「あ…」
僕は母さんの仏壇の部屋に入り、手を合わせる
「…………」
色々な思いが溢れる
しばらく手を合わせる僕
時間にしたら1分くらいだろうか
手を合わせ終えた僕は仏壇の部屋から出る
「さ、行くわよ…!」
エリさんに再度言われ、簡単な身支度をして外に出る
僕とナナちゃんはエリさんに導かれ、目的の場所に向かう
「おぉ…高い…!」
自分で空を飛びつつも、初めての飛行に少し感動する
街が小さく見える…!
しばらく飛んでると
「よし、あの辺りから潜り込みましょ」
エリさんが空中で止まる
「何も無いですよ?」
「ま、見てなさい」
エリさんが指で大きく円を描く
すると、空中に綺麗な光の輪が出来る
「さ、入るわよ」
「あ、はい…」
言われるままに僕らは入る
すると、辺りは急に暗闇になる
「………!!」
そして、目の前には…薄い光の壁がある
「これが人間と死者の世界を区別する境界線よ」
「つまり死神であり、人間である僕はその壁は越えられないんですね」
「えぇ…」
頷きつつ、エリさんが何かを取り出す
刀だ
「境界線を斬るわよ」
「ま…マジで斬っちゃうの?」
ナナちゃんが何故かおっかなびっくりな様子だ
「レンジ君を死者の世界に入れないと、始まんないでしょ?」
ーピッ…!ピッ…!ー
エリさんが鮮やかに光の壁に刀を入れる
すると、人1人が入れるスペースが出来る
「レンジ君、早く入りなさい」
「あ…はい!」
スペースから僕は身体を滑り込ませる
「よし…!」
「え、エリさん…この穴どうすんの?空いたままじゃバレちゃうよ?」
開いたスペースを指差すナナちゃん
「今から戻すのよ」
エリさんが空いたスペースの辺りを撫でると…
「すげ!元に戻った!!何で?どーやったの?」
すごい事なのか、僕には良くわからないけど…
「フフン…秘密よ♪」
得意げな表情のエリさん
そして…僕は…
死者の世界へ…
「ナナ、レンジ君…明日の朝なんて言っておいてなんだけど…今から出発するわよ?」
「え、何で?かなり急じゃ…」
ナナちゃんがキョトンとする
「私は正式に死者の世界で指名手配されたの…モタモタしてるとこっちの世界に刺客が送り込まれてくるわ」
「え、マジで!?」
「さ、行くわよ」
「行くって言ってもレンジは空の飛び方もマスターしてないんだよ?」
そうか…死神となった僕は空も飛べるのか
「レンジ君?空を飛んでみなさい…身体を浮かすのをイメージしてみなさい」
「エリさん…んな無茶な…いきなりはレンジだって無理…」
「こうですか?」
空を浮かぶイメージをしてみる
すんなりと身体が浮かんだ!
「すげ…!私だって1日かかったのに…」
ナナちゃんが驚いてる
「ま、さすがはカルマの生まれ変わりってとこね…とにかく結界のそばまで行くわよ」
「はい…あ、でも…しばらく帰ってこないんですよね…」
「…そうね」
「なら、ガスの元栓閉めて雨戸を閉めとかないと…」
「レンジ君、君はマメね…どこぞの洗濯板のおっぱいの女の子とは違うわ」
「洗濯板は言い過ぎですよ…申し訳程度に膨らみはありますよ?」
「アンタマジでブッ飛ばすわよ!!!!」
つ…つい、本音が出てしまった…
ナナちゃんが激怒してる…
「まあ、心配はいらないわ…死神の世界は時間の概念が無いし、帰る時間を操作してこの時間に帰ってこれるわ」
「へー便利な世界なんですね」
とは言われても、ガスの元栓だけは心配なので止めておこう
「さ、行くわよ?」
「あ、ちょっと待って!」
「まだ何かあんの?」
ナナちゃんが少し呆れる
「…母さんの仏壇に、手を合わせたいんだ」
「あ…」
僕は母さんの仏壇の部屋に入り、手を合わせる
「…………」
色々な思いが溢れる
しばらく手を合わせる僕
時間にしたら1分くらいだろうか
手を合わせ終えた僕は仏壇の部屋から出る
「さ、行くわよ…!」
エリさんに再度言われ、簡単な身支度をして外に出る
僕とナナちゃんはエリさんに導かれ、目的の場所に向かう
「おぉ…高い…!」
自分で空を飛びつつも、初めての飛行に少し感動する
街が小さく見える…!
しばらく飛んでると
「よし、あの辺りから潜り込みましょ」
エリさんが空中で止まる
「何も無いですよ?」
「ま、見てなさい」
エリさんが指で大きく円を描く
すると、空中に綺麗な光の輪が出来る
「さ、入るわよ」
「あ、はい…」
言われるままに僕らは入る
すると、辺りは急に暗闇になる
「………!!」
そして、目の前には…薄い光の壁がある
「これが人間と死者の世界を区別する境界線よ」
「つまり死神であり、人間である僕はその壁は越えられないんですね」
「えぇ…」
頷きつつ、エリさんが何かを取り出す
刀だ
「境界線を斬るわよ」
「ま…マジで斬っちゃうの?」
ナナちゃんが何故かおっかなびっくりな様子だ
「レンジ君を死者の世界に入れないと、始まんないでしょ?」
ーピッ…!ピッ…!ー
エリさんが鮮やかに光の壁に刀を入れる
すると、人1人が入れるスペースが出来る
「レンジ君、早く入りなさい」
「あ…はい!」
スペースから僕は身体を滑り込ませる
「よし…!」
「え、エリさん…この穴どうすんの?空いたままじゃバレちゃうよ?」
開いたスペースを指差すナナちゃん
「今から戻すのよ」
エリさんが空いたスペースの辺りを撫でると…
「すげ!元に戻った!!何で?どーやったの?」
すごい事なのか、僕には良くわからないけど…
「フフン…秘密よ♪」
得意げな表情のエリさん
そして…僕は…
死者の世界へ…