り☆birth彼女♪
第15話
朝になって朝ご飯の支度を済ませた僕


でもナナちゃんが起きてこない


今日は歓迎会があるんだけどその前に担任に会って教科書とか制服を受け取らなきゃいけないから早めに行くのに…


「ナナちゃ〜ん?」


部屋ドアの前で声をかける僕


でも反応が無い


…仕方ない…入るか…


僕はゆっくりと部屋に入る


「んがー!」


絶賛爆睡中だ…


大股開いて布団蹴っ飛ばして…


凄い寝相だな


「んに…」


シャツを捲ってポリポリとお腹を掻いて……


!!!


シャツが捲れて…


む…胸が!胸が見えそうだ!


下着をつけてないぢゃないか!


あ…後…3cmくらい捲れてくれれば…!


「ん…?レン…?ん…?……キャアアア!!」


「どぅ!」


目覚めたナナちゃんに脇腹に鋭い蹴りを喰らう


「な…!何脱がしてんのよ!」


「い…いや…自分で捲ったんじゃないか…痛た…」


「自分…?あれ?…ん?」


「と…とにかく…朝ご飯だよ?起きないから起こしに来たんだよ…」


「あ…そうか…昨日は任務で…」


にんむ?


「あ!いや、夢よ夢!つーか…見たの?」


「何を?」


「…胸よ!まさか先っちょまで見た
…とか?」


「いや!見てない見てない!」


うん…後少しだったんだけど…


「そか…ま…まぁ良いわ…着替えるから先に行ってて」


「うん…痛た…」


…毎回蹴りとかビンタ喰らってたらシャレにならないな…


そして、僕らは朝ご飯を済ませ、学校に行く


ちなみに学校には徒歩通学で15分で着いてしまう


「失礼しま〜す」


僕らは職員室に入る


「ん?坂崎じゃないか…どうした?」


僕の担任、木村先生が机に座ってお茶を飲んでいた


女の先生で体育の先生だ


「…なんだ?その私服のちっこい女子は」


「あ…私…転校予定の…」


木村先生が立ち上がる


「おーおー!君が桜川さんか!良し!コッチ来い!」


僕らは何故か生徒指導室に連行される


「ほら、教科書とか制服とか、諸々だ!」


指導室に用意してあったのか…


「先生…指導室に連行しないで下さいよ…ドキドキするじゃないですか…」


「ん?まぁ話もあるからな…」


話…?


「坂崎…それと桜川さん…事情は聞いてる…同居なんだよな?」


「あ…はい…」


そうか…その話か…


「坂崎のお父さんが預かる、また親類が面倒を見るという異例の事態だ…何故かは分からないがそれで了承されている」


ナナちゃんの言う通り、上手く話は進んでるんだな


「まぁ先生は細かい事は気にしない…坂崎は…ま、優等生の部類だしな」


「レンジが…優等生なんですか?」


ナナちゃんがとっても失礼な事を質問する


「だけどな、先生、今年で30なんだ」


「……は?」


「先生、まだ独身だ…」


悲しそうな顔で木村先生がつぶやく


「生徒に先を越されたらたまらん」


先…?


「坂崎、頼むから避妊だけはしてくれ!」


「な…!何を言ってるんですか!」


な…何なんだ…このエロ教師は!


この学校には下ネタ好きがなんでこーも沢山いるんだ!?


「いやー!避妊はしてますよー!」


ナナちゃんが明るく木村先生に返す


「坂崎…お前…マヂでか?ヤッてんのか!?先生だって高校生だったぞ!」


「何を真に受けてるんですか!しかも暴露して…ナナちゃんもやめてよ!」


「あっはっはっは♪桜川さんもノリが良いなー!」


ケラケラと笑って…まったく……!


「ま、学校には夏休み明けに来る予定だろうけど、坂崎、桜川さんに学校を案内してやれ」


「えぇ…部活もあるんで、ついでにそのつもりです」


「図書室なら誰も来ないぞ?」


「は?」


「先生覗きに行くからな♪」


何を言ってるんだ…全く…


サッサと指導室から出る


「教室行ってみる?」


「うん!あ、待って!私服じゃおかしいから着替えるわ」


トイレで着替えるナナちゃん


そう言えば、ナナちゃんセーラー服着るの初めてなんだよな…


「お待たせ〜!…変じゃない?」


トイレから出てくるナナちゃん


初めて見るセーラー服姿のナナちゃんは新鮮だし…


可愛い…!


「うん…!変じゃないよ!じゃ教室行こ!」


そして、僕らは夏休みで誰もいない教室に


「へー!中学校の教室ってこんなんなのね!」


ナナちゃんが教室を歩き回る


「ちなみにアンタの席はどこなの?」


「ん?僕はここだよ…クジ引きで決まったんだけどね」


教室の窓際の1番後ろに僕の席がある


「ちょー良い席じゃん!…あれ?隣は?」


「隣はいないよ…ウチのクラスは奇数だから」


「じゃ、私が隣ね〜♪」


勝手に決めつけるナナちゃん


「さて……そろそろ部活の歓迎会も始まるし…行こうか?」


「あ…うん…」


…?なんか、モジモジしだすナナちゃん


「もしかして緊張してる?」


「あ…当たり前でしょ?私だって緊張位するわよ!」


緊張するんだな…ナナちゃんも…




そして、僕らは歓迎会へと向かう…



















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