り☆birth彼女♪
第31話
ヒド過ぎる…


あのタイミングは酷すぎるよマコちゃん…


あー…絶対にチャンスだったのになぁ…


クスン…


勇気出したのに…


私は部屋のベッドで1人悲しむ


まぁ…過ぎた事は仕方ないよな


さて…


私は寝る前に強制執行のリストを開く


「3分の2は片付いたわね」


意外に早くリストに名前があがってる悪人は片付けた


この分なら夏休み中に終わるな


後はゆっくりやろう


そして、私は遊び疲れた体をベッドに沈める



−翌朝−


私は揺さぶられて目を覚ます


「ちょっと、起きなさい」


「んに…もう食べられにゃい…むに…」


「何夢で喰ってんのよ?」


−ビシィ!!−


「いったぁ!!」


おでこに激痛が…


目を覚ますとそこにはエリさんが立っていた


「いったぁ…もしかしてデコピンした?」


「もしかしなくてもそうよ」


「いきなり何なのよ…」


スヤスヤとゆっくり寝てたのに…


「話があるわ…顔貸して」


「え…?でもレンジが…」


「何か適当に用事作りなさいよ?」


「うん…分かった…」


なんだろ…?話なら今ここじゃダメなのかな?


私はレンジに適当にごまかしつつ、エリさんとファミレスに向かう


「で、話って?」


「そうね…」


エリさんはオレンジジュースを一口


「まず、私の内偵によるとあなたは委員会からかなり高度な監視を受けてるわ」


「高度…?」


「特にあなたが強制執行をしてる最中…それと普段の生活、全て監視されてると思った方が良いわ」


「マジ?」


「えぇ…複数のエージェントで監視してるのが確認されたわ…」


「うげ…全然気が付かなかったわ…」


そしてエリさんは腕を組む


「ただ…様子がおかしいのよ…」


「様子?」


「えぇ、今までは委員会の…まぁガーディアンと言う組織がすぐに攻撃を仕掛けてきたんだけどね」


「…監視だけって事?」


エリさんは頷く


「もしかしたらあなた、泳がされてるかもしれないわ」


「…マジで?なんかイヤだなぁ…」


「今後は辺りに注意をしなさい…それと坂崎レンジから離れてはダメよ?」


「…何で?」


「坂崎レンジは一般人…一般人を巻き込むワケにはいかないでしょ?向こうも」


そうか…そうだよな…まぁこちらも同じだけど


「ま、一つ目のお話はお終い…で、坂崎レンジとはどうなの?」


「んー…実は昨日、告白しかけたんだけどさ」


「振られたの?」


「しかけたって言ってるでしょ?…もう…縁起悪いなぁ…ちょっと邪魔が入ってさ」


マコちゃんを邪魔者扱いするのは心が痛むけど…



そして、私は一連を説明する




「そりゃ残念だったわね」


「うん…」


「ま、あなたの運の悪さを呪いなさいな♪」


うぅ…ヒドイ…


「あ!そうだ…!レンジの学力って知らない?」


「は?」


エリさんは首を傾げる


「いや…まだ先の話なんだけどレンジと一緒の高校に行きたいし…」


「ふむ…そうね…あなたが生き返る前にある程度は身辺調査はしたからね…待ってなさいよ?」


エリさんは手帳をペラペラとめくる


「えと…坂崎レンジ、14歳、身長は173cm」


そこからか…


「体重は60Kg、チン長は17cm」


「ちょっと待って!なんか余計な数字入ってんだけど」


「まぁまぁ聞きなさいよ♪ま、意外にデカイわね!」


何でそんな数字知ってるんだ


「得意科目は国語に歴史…まぁいわゆる文系ね」


文系…まぁアイツはたまに詩人みたいな事言うしな


「でも、理系も文系に負けない位の成績ね…」


「え?マジで!?」


「えぇ…全科目で平均80点以上をキープし続けてるわね」


ま…マジでか!!


「学年でもテストの順位は…245人中、常に30位以内ね」


せ…成績優秀ぢゃないか…


「1番良い時で10位以内ってのもあるわわ」


なんだそりゃーー!!


「えと…ちなみにさ、私ってエリさんから見て何位イケると思う?」


死者の世界では一応エリさんに勉強は教えてもらったんだけど…


「180位」


即答かよ!!


「頑張っても100位ってとこかしらね」


「うぅ…何故だ…」


「何故って…あなたバカだもの」


「ハッキリ過ぎだっての!!」


「ふふふ♪ま、後はあなたの頑張り次第ね!」


「うぅ…勉強頑張ろう…」


「ちなみにまだ坂崎レンジの情報知りたい?」


「ん…まあ一応聞いとこうかな」


「趣味は読書、主に小説ね…後は散歩…ジジイみたいね」


人の初恋の相手を何でボロクソ言うかな…


「好きな女の子のタイプとかそういうの無い?」


「ふむ…あるわよ?」


「マジ?聞かせて聞かせて!」


「好きな女の子は…優しい女の子ね…後は…清楚な感じね」


「優しい…」


「あなたにはまっっったく縁の無い言葉ね♪」


「な…なんでよう!」


「殴る蹴るは当たり前だし、とても清楚に見えないわ?」


……


反論出来ない…


「後は…ナースの服とブルマが好物ね♪」


「え、何?そんな性癖まで載ってんの?」


「あー…でも…背が低い女の子が好みだって…あなたに当てはまるわね♪」


おー!確かに当てはまるわ!


「む…胸は!!?胸はペッタンコが好きとか書いてないの!!?」


「…何そんな鬼気迫る形相で相手がロリコンなのを望んでんのよ…そこまでは調べてはないわ」


「そか…いやぁ…背の低い女の子が好みか♪」


「背の低い巨乳だったらどーすんのよ?」


何で希望を打ち砕く事を言うかな…


「ま、良いわ…とにかく早く坂崎レンジをモノにしなさい…それと…最後…分かってるわね?」


「あ…うん…」


エリさんは腕を組む


「それを条件にあなたを生き返らせた様なもんだし…しっかりやりなさいよ?」


「はい…分かりました…!」


私は強く頷く…

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