り☆birth彼女♪
第41話
……


レンジか作り置きした夕飯を冷蔵庫から取り出して温める


そして、1人で食べる


文化祭も迫り、主人公の大役を任せられたレンジは部活以外にも練習に取り組んでいる


だから、最近は夕飯は私1人


レンジの小さな気配りだろうか


私が食べやすい様に、小さく切ったチキンカツを口に運ぶ


…美味しい…




でも、美味しくない


前はレンジと一緒に夕飯を作って、一緒に食べて


一緒にテレビ見て…


そんな生活が当たり前だった


だから…余計に寂しい


もちろん、レンジだって毎日練習で遅くなるわけじゃない


でも、練習で疲れてるのもあってか、すぐに寝てしまう


…それに


練習はマイコちゃんと2人っきり


確かに2人共、主人公という大役


そんな時、応援するのが普通なんだけど…


私がエッチとかセックスの質問をレンジにぶつけてから、なんとなくギクシャクしちゃって…


上手く会話が出来ない


「ただいまー」


レンジが帰ってきた


「あ、ご飯食べてたの?なら、僕も…」


「ごちそうさま」


私は気まずくなって夕飯を無理矢理お腹に詰めて片付けてしまう


「あ…うん…な、ナナちゃん、お風呂は…」


「入ったわよ…じゃ」


そのまま私は部屋に戻る



どうしても…


どうしてもつっけんどんな態度をしてしまう…




どうしたら良いの……?


普通に接すれば良いのに…


なんでそれが出来ないの…


レンジは普通に接してくれてるのに…


どうにもならない気持ちを私は毎日の様にふて寝で誤魔化す


そんな事を繰り返していた…




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