り☆birth彼女♪
第81話
「ヘックチ!」
ナナちゃんが可愛らしいクシャミをする
「あ、寒いよね?そろそろ帰ろう?」
「うん…まぁ明日はお休みとは言え、夜更かしはダメよね」
「そうだね…」
そして、僕らは手を繋ぎながら立ち上がろうとする
その時
「ん?誰か…来るわ」
「え?こんな時間に…?」
時計を見ると、時刻は既に夜の10時を回っていた
住宅街の公園
そんなに利用者は滅多にいないはずなのに…
「やけに真っ白な服装…」
確かに全身白い服装だ
闇夜にはすこぶる目立つな
凄く派手な…
………
その人物は真っ直ぐに僕らの場所に歩いてくる
歩いて…
歩…
「!!!」
「?レンジ…?どうしたの?」
あ……
あれは!!
あれは!!
「ま…ま…マイコ…ちゃん…!」
「え…!?」
「コンばんワー♪」
マイコちゃんは普通に挨拶してくる…
「ウフ…ふ腐…ダめだヨ…中学生が…コンな時間に出歩クナンて…」
ニコニコしながら…
しかし、なんだか様子がおかしい…
ぎこちない笑顔というのか…
動きもおかしい…
なんか…ユラリユラリと…ゾンビの様な動き…
「ま…マイ…マイコ…ちゃん?」
「…私を振っタのに…良くモまぁ…すぐさま別の女ノ子とイチャイチャ出来るのネ…」
「何…?レンジ…なんか…様子が…」
「レンジ君って意外に神経図太イのね…?ウッフッフ…アヒャー☆」
あ…アヒャ?
「…!!なっ!?」
ナナちゃんが急に声を上げる
「その白のブレザー…!ま…まさか!!…い…委員会の!?」
委員会?
「アッヒャー☆ご名答♪アーッヒャッヒャッヒャ!!」
甲高い声で笑い出すマイコちゃん
明らかに様子がおかしい!!
「そんな…そんな!私を監視してたのって…まさか…マイコ…ちゃん?」
ナナちゃんが何かをマイコちゃんに尋ねる
「ダーい正解♪キッヒャッヒャッヒャ!…正解者には……」
マイコちゃんが後ろから何かを取り出す…
「これをくれてやるわぁ♪オラァァ!!」
「レンジ!!」
「うわっ!!」
ナナちゃんが僕に飛びついてきた!
一緒に地面に転がる僕ら
「チッ…避けんじゃねーわよ!?」
マイコちゃんを見る…
マイコちゃんの両手には…
か…刀?
なんか、カンフー映画に出てくる様な刀がベンチに突き刺さってる…?
「れ…レンジ!!逃げるわよ!」
ナナちゃんが叫ぶ
「え?逃げるって…?」
「ポカンとしてない!アレマジもんの刀よ!?ほら!早く!」
「う…うん…!」
僕らは立ち上がり、その場から走り去る
「逃すかぁあぁ!!…クソ…抜けないわ…!」
振り返るとベンチに突き刺さった刀が食い込み過ぎて抜けないらしい
「今の内に!行くわよ!!」
「うん!!」
しかし
「抜けないなら……オラァァァ!!」
!!
刀ごと…ベンチを…持ち上げてる!!
「喰らえオラァァァァァァァァ!!」
ベンチを……そのまま振りかぶって投げてきた!!
「レンジ!横に!!」
ナナちゃんの指示通り、横に避ける
ーバキャ!!ー
ベンチが公衆トイレの壁にぶちあたり粉々に砕ける
な…!?
僕は夢を見てるのか!?
あんなベンチ、大人だって1人で持てるか持てないかの重さのはずだ!
それを中2の女の子が投げ飛ばすなんて!!
「行くわよ!とにかく走るわよ!!」
「うん…!」
これから…
僕らの長い長い、夜が始まる…
ナナちゃんが可愛らしいクシャミをする
「あ、寒いよね?そろそろ帰ろう?」
「うん…まぁ明日はお休みとは言え、夜更かしはダメよね」
「そうだね…」
そして、僕らは手を繋ぎながら立ち上がろうとする
その時
「ん?誰か…来るわ」
「え?こんな時間に…?」
時計を見ると、時刻は既に夜の10時を回っていた
住宅街の公園
そんなに利用者は滅多にいないはずなのに…
「やけに真っ白な服装…」
確かに全身白い服装だ
闇夜にはすこぶる目立つな
凄く派手な…
………
その人物は真っ直ぐに僕らの場所に歩いてくる
歩いて…
歩…
「!!!」
「?レンジ…?どうしたの?」
あ……
あれは!!
あれは!!
「ま…ま…マイコ…ちゃん…!」
「え…!?」
「コンばんワー♪」
マイコちゃんは普通に挨拶してくる…
「ウフ…ふ腐…ダめだヨ…中学生が…コンな時間に出歩クナンて…」
ニコニコしながら…
しかし、なんだか様子がおかしい…
ぎこちない笑顔というのか…
動きもおかしい…
なんか…ユラリユラリと…ゾンビの様な動き…
「ま…マイ…マイコ…ちゃん?」
「…私を振っタのに…良くモまぁ…すぐさま別の女ノ子とイチャイチャ出来るのネ…」
「何…?レンジ…なんか…様子が…」
「レンジ君って意外に神経図太イのね…?ウッフッフ…アヒャー☆」
あ…アヒャ?
「…!!なっ!?」
ナナちゃんが急に声を上げる
「その白のブレザー…!ま…まさか!!…い…委員会の!?」
委員会?
「アッヒャー☆ご名答♪アーッヒャッヒャッヒャ!!」
甲高い声で笑い出すマイコちゃん
明らかに様子がおかしい!!
「そんな…そんな!私を監視してたのって…まさか…マイコ…ちゃん?」
ナナちゃんが何かをマイコちゃんに尋ねる
「ダーい正解♪キッヒャッヒャッヒャ!…正解者には……」
マイコちゃんが後ろから何かを取り出す…
「これをくれてやるわぁ♪オラァァ!!」
「レンジ!!」
「うわっ!!」
ナナちゃんが僕に飛びついてきた!
一緒に地面に転がる僕ら
「チッ…避けんじゃねーわよ!?」
マイコちゃんを見る…
マイコちゃんの両手には…
か…刀?
なんか、カンフー映画に出てくる様な刀がベンチに突き刺さってる…?
「れ…レンジ!!逃げるわよ!」
ナナちゃんが叫ぶ
「え?逃げるって…?」
「ポカンとしてない!アレマジもんの刀よ!?ほら!早く!」
「う…うん…!」
僕らは立ち上がり、その場から走り去る
「逃すかぁあぁ!!…クソ…抜けないわ…!」
振り返るとベンチに突き刺さった刀が食い込み過ぎて抜けないらしい
「今の内に!行くわよ!!」
「うん!!」
しかし
「抜けないなら……オラァァァ!!」
!!
刀ごと…ベンチを…持ち上げてる!!
「喰らえオラァァァァァァァァ!!」
ベンチを……そのまま振りかぶって投げてきた!!
「レンジ!横に!!」
ナナちゃんの指示通り、横に避ける
ーバキャ!!ー
ベンチが公衆トイレの壁にぶちあたり粉々に砕ける
な…!?
僕は夢を見てるのか!?
あんなベンチ、大人だって1人で持てるか持てないかの重さのはずだ!
それを中2の女の子が投げ飛ばすなんて!!
「行くわよ!とにかく走るわよ!!」
「うん…!」
これから…
僕らの長い長い、夜が始まる…