【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
「ほんまに申し訳ござませんでした。」
愁斗さんがまた私達に手をついて頭を下げている姿に目頭が熱くなった。
「植木、本当に立派な組だな。兄弟であることを誇りに思うわ。」
離れたところに座っていた人がそう声を発した。
「結衣、相川組の遠山だ。」
隼が教えてくれた。
私は立ち上がり遠山さんの傍まで歩いていくと
三つ指をつき
「藤堂結衣と申します。この度はご配慮いただき本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。」
挨拶をすると
「遠山 忠と申しやす。ご結婚のお祝いに伺おうと話していたんですがね、すぐにごたごた始まりまして…まさかここでお目にかかる事になろうとは思ってもみやせんでした。立派な姐さんの姿を見れて感激しておりやす。今度ともよろしゅうお願いもうしやす。」
同じように三つ指をついて挨拶をされたから困った。
私が困っているのがわかった隼も植木さんもそして三浦さんまでクスクス笑いだした。
「結衣、もどってこい。」
隼に言われ私はまたお辞儀をすると隼の隣へ戻った。
八重さんたちも私の顔を見て笑っているから本当に困る。