【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
大義を果たす
響も隼もそれから植木さんもとても忙しくしていた。
兄弟の盃を交すということは、私達の姐さんの盃とはやっぱり大違いだ。
余計な事を言ってしまったのかと思うぐらい大変そうで
「隼…余計な事言ったかも…。」
「何がだ?」
「兄弟の盃。」
「あぁ…。有難いことなんだぞ。ただ予想外な事が起きてそれで忙しいだけだ。心配するな。」
「怖いこと?」
「大丈夫だ。結衣はおとなしくしていてくれればそれでいい。」
何かは説明してくれなかったけれど
言う必要がないから言わない。
それがわかるから深く追求はしなかった。