【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
だけどそこで目に飛び込んできたのは
どの組員さんたちの部屋の前にもたくさん並ぶてるてる坊主。
「は…隼…。」
私の横で隼も
「結衣…。」って言ったきり笑い続け
「てるてる坊主を見たのも久しぶりだったけどこんなにたくさん見たのは、初めて。」
「結衣、三浦に何言った。」
「ん?雨だから玄関前までしか見送りもお迎えも出来ないからちょっと残念って話した。」
「プッ…。」
「傘買ったこと黙っておこうかな。」
「晴れても雨でも、結衣が笑顔ならみんな喜ぶさ。」
「もう、明日の天気はどっちでもいい!」
たくさんの幸せをもらった誕生日
水無月に生れて本当に良かった。