【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
朝から一層緊張気味の響さんの姿に私も緊張した。
頂点に立つという事は、決して楽しいものではない。
それが極道の世界だからなおさらだ。
隼も、昔の隼に戻ってしまったのかと思うぐらい口数が少ない。
朝から響さんと2人で紋付に着替えた。
「うまくいかないこともあるの?」
隼に聞くと
「したことがねぇから誰にもわからねぇ。」
隼らしくない回答だった。