【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
ドアを開けると八重さんたちはそのまま入って行ったが
私も由香里さんも身体が後へひいた。
「こ…こわっ。」
由香里さんの呟きが聞こえたから
怖かったのに思わず笑ってしまった。
「ママ…安心します。」
「だってそう思わない?」
「普通怖いですよね。」
今度は笑いながら足を進めると
「由香里。」「結衣。」ふたつのバリトンが聞こえ
見まわすと椅子に座っている響さんと隼の姿が見えた。
「お疲れ様でした。」
由香里さんは深く頭を下げ
私も並んで頭を下げた。