【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん



「結衣。」


隼に呼ばれ振り返れば


「司。」


「あ…司!」


「あれが龍崎の若かいな。これはまたええ男やね。」


「王子様みたいですよね。」


司は気持ちひきつった顔をしながら傍に来ると


「隼、この中で笑っている結衣に俺はびびる。」


聞こえてきた司の言葉に


「え?」


貴裕さんも佐和子さんも響さんたちの方で挨拶をしながら


「結衣ちゃんは度胸がいいね~。」なんて吹き出していて


「最高顧問の頭4つ抑えてんだよな。結衣。」


響さんに言われ


「違う違うとんでもない。いろいろ教えていただいているんです。」


「親父、それ違うぞ。若頭の頭4つも抑えてんぞ。」


「そやな。」


「抑えられてますよ。」

「そうばい。」


「違うから全然違うから。」


「四郎は、組長の頭も4つ抑えとるばい。」


「さぶちゃん…またそんな事いってイジワル言う…。」







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