【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
「私が、植木さんや三浦さんと一緒にいたいっていう意味じゃなくてね、私が隼といつも一緒にいたいように女の人も思うはずだってこと。優しい人たちだから、一緒の時間をもっともっと過ごしたいってきっと思うんじゃないかな。」
隼はとたんに嬉しそうな顔をして
「結衣は、もっと俺と一緒にいたいんだ。」
「うん。一緒にいたいよ。」
「もっと家にいるようにするか。」
「いや、いい。大丈夫。」
「いたいんじゃねーのかよ。」
「そうだけど、それは増えてもずっとずっともっともっとって思うからきりがないの。」
「そんなにいたいのか。」
「え?」
「そんなに思ってるとは気づかなかった。」
隼はもう猿へとなりかかっていて
「え?何?ちょっとまって。」
「待てねぇ。」
隼の扱い方はうまくなったように思ったが
それでもたまに間違えるようだ。
だけど、隼の愛情がたくさん感じられるから間違いも悪くない。