【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん



満足顔の隼の腕の中でハネムーンの思いで話しをした。


極道は飛行機には乗れないと思っていたが、国内は問題ないらしい。


海外はやはり審査次第で入国拒否の可能性も高い。


そんな怖々行くのなら近くの温泉で全然構わないって言ったのに


どうしても行きたいらしい隼だったから、あれこれ相談して沖縄へ行った。


予想通り、三浦さんと高野さんも一緒の旅行。


だけど、すごく離れて歩くから可笑しくなった。


「一緒でいいよね?」


私が言うと隼はフッと鼻で笑って


「新婚旅行だろ。2人っきりの気分を味あわせろよ。」


「そっか。」


ビーチに行っても、


水族館でも、


それからレストランに行っても


視界に入る位置にいるのに言葉すら交さない。


だけど、写真を撮ろうと思うとすぐにかけよりシャッターを押してくれる。


私は、可笑しくて仕方なかった。





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