【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
「近藤 愁斗です。」
予想通り、長男の愁斗さんだった。
「えらい迷惑かけてしもうたみたいで。ほんまに申し訳ございませんでした。」
私に深く頭を下げられた。
私は慌てて人差し指を口元へもっていくとシッと言葉を静止した。
察したようでひとつ頷くと
「若は警察なんやろ?大丈夫かいな。」
「わかりません。でも意味のない争いではなかったはずです。」
「そやな。自分、一度若と話しがしてみたかったんですわ。」
「立派な極道ですよ。機会があるといいですね。」
出来るだけ小さな声で会話をした。