恋とか愛とか
「ダメですよ……」
「ん?」
「先輩、部活で倒れちゃいますよ。」
「!葵知ってるの?俺が部活やってること。」
「そ、そんなの!見たことなくてもウワサで分かります!」
「…………でもそのウワサを覚えてくれてたんだ?」
先輩がニコッて笑う。
「ぅ………………だ、だから!その……お昼……それだけじゃ足りないでしょう?わ、わ、私のどーぞ!」
私は自分のお弁当を差し出した。
「え、いやいいよ!俺は大丈夫だから!」
「ダメですっ!陸上部でしょう?体は大切にしてくださいっ!」
「っ!」
先輩の顔がほんのり赤くなった気がする。
「………………、葵はどーすんだよ。」