恋とか愛とか
走って、走って、走って。
そのまま屋上に着いた。
「ハァ、ハァ、ハァ。」
なんかすごいスピードで駆け抜けた気がする。
後から高橋先輩が屋上にかけてきた。
「っあーちぃーーなぁ!おぃ!」
明るい高橋先輩。
「んで?優人が気に入ってんのはこの子かー。」
「おい、真志。やめろ。そーゆーこと言うな!」
「はいはい。俺は高橋真志。よろしくね。」
高橋先輩に握手を求められる。
私は手を差し出して自己紹介した。
「葵ちゃんかー。………………で?なんで葵ちゃんはいびられてたわけ?」
「あ、い、いや………………。」
下田先輩がゆっくり口を開く。
「葵………………。ごめんな。」
?
「な、なんで先輩が謝るんですかっ!」