恋とか愛とか
「静かな場所…………………か………………。」
先輩は少し考えて
私の目をじっととらえた。
「せ、先輩??」
「いいとこ行こ。」
「ぁ、はい、」
それだけ言って先輩は次の駅で降りた。
慌てて後を追う私。
しばらくついていくと
小さな小川に着いた。
「わぁ、きれー…………」
「だろ?ここなら静かでいいと思うよ。」
そう言って原っぱに寝そべる先輩。
「葵も横おいで?」
そう言って草をポンポンされる。
ゆっくり近づいて先輩の横にチョコんと座る。
「寝そべんないの?気持ちいいよ?」
「あっ、は、はい、」
変に緊張してうまく話せない。
ゆっくり寝そべって見ると
風がふわっと顔を撫でる。
先輩が着てたブレザーを私の身体にかけた。
「?せ、先輩っ?」
「風でスカートめくれたら大変だろ?かけとけ。」
そう言って私に優しい笑顔を見せてくれる。