恋とか愛とか
「肯定の仕方………………」
「だから別にこの私がウソってことではないです。 ……………………先輩?」
「まぁ、そこが葵っぽいか。(笑)」
「先輩…………」
「葵は大丈夫だよ。きっと友達出来るから。」
そう言って私の手を引っ張って歩いていく。
「だって、俺という友達がすぐに出来たんだからな。」
歩きながら話しかけられる。
やだ。
嫌だよ。
先輩と友達なんて嫌。
先輩には
私を女の子として見てもらいたい。
そんなワガママ通用しないけど。
私が本当に彼を笑顔に出来るかなんて分からないのに。
今。
私は確実に下田先輩に恋してる。
でもその恋心は
友達という一線にぶつかって
身動きが取れないでいる。
自分の気持ちをはっきりさせなきゃ。
先輩に掴まれてる腕がすごく熱かった。