恋とか愛とか
「泣くなよ!」
先輩の手が私の頬をつたう涙をなでる。
男の人ってゆーか、人に慣れてない私には……
刺激が強すぎる。
「ふっぅ、ふぇっぅぅ。」
「…………。まぁ、俺の前では泣いてもいっかー(笑)」
????
「葵の泣き顔かわいーしな。」
「か?!可愛くないですっ!」
「お、泣きやんだ。」
!!
先輩がクシャっと私の前髪を撫でる。
「よし、じゃ、午後も勉強頑張れよ。また明日ー。」
「っ、はい!」
軽々フェンスを越して屋上の扉にの向こうに先輩は消えていった。
私も戻ろう。
授業開始5分前のチャイムが鳴ったので急いでフェンスをくぐって
教室にダッシュした。