朝鮮王朝時代の用語解説集
世子翊衛司(世孫翊衛司)
◇世子翊衛司(セジャイグィサ)
1418年に設置。略して翊衛司とも呼ばれます。兵曹の所属で、世子の護衛(世孫もいる場合世孫も)を主に担当した官庁。武術に長けた者で構成されます。
世孫の場合は世孫翊衛司(セソンイグィサ)と呼ばれ官職も違いますが、ドラマ「イ・サン」の場合、正祖(チョンジョ:イ・サンの事)が世孫に冊立され、その3年後に父である思悼世子(サドセジャ)が亡くなり、東宮となったので世孫翊衛司としてではなく、世子翊衛司として扱われたのだと思います(これは私自身の解釈です)
~主な官職~
同じ品階で、”左””右”とつく場合は”左”のつく方が上(左翊衛、右翊衛なら左翊衛の方が上)。
・正五品
左翊衛(サイグィ)、右翊衛(ウイギィ)
ドラマ「イ・サン」では、チェ・ジェゴンが護衛部隊長(左翊衛、右翊衛のどちらか)として出ていた。
・従五品
左司禦(チャサオ)、右司禦(ウサオ)
・正六品
左翊賛(チャギィソン)、右翊賛(ウギィソン)
・従六品
左衛率(チャギィソル)、右衛率(ウギィソル)
・正七品
左副率(チャブソル/)、右副率(ウブソル)
ドラマ「イ・サン」では、カン・ソッキが右副率として出ていました。
・正八品
左侍直(チャシジク)、右侍直(ウシジク)
ドラマ「イ・サン」では、ソ・ジャンボが左侍直として出ていました。
・正九品
左洗馬(チャセマ)、右洗馬(ウセマ)
ドラマ「イ・サン」では、パク・テスが右洗馬として出ていました。