朝鮮王朝時代の用語解説集
内命婦 正妃
内命婦(ネミョンブ)
宮中の女性で、品階のある者の事を指す。正一品~従四品が王の側室、正五品~従九品が宮女(クンニョ:女官の事)。従四品と正五品の間には王の側室と女官という厳格な区別がありました。
王妃や大妃は無階ですが、正一品よりも高い地位にあります。
◇正妃
・世子嬪(セジャビン)
世子(セジャ:王の後継ぎ)の正妻。次期王妃。別称は、嬪宮(ピングン)。
・王后(ワンフ)
王の正妃の称号。追贈される場合に使われます。例→仁顕王后(イニョンワンフ)
・中殿(チュンジョン)
朝鮮王朝時代、王妃に対する呼び方。中宮殿(チュングンジョン)の略称。歴史ドラマを韓国語で聞くと、中殿媽媽(チュンジョンママ)と“媽媽”という敬称付きで呼ばれている事が多いです。
媽媽とは、王族等身分の高い人に対して使う敬称。王族の女性に対して使われる事が多いです。
例→淑媛媽媽(スグォンママ)
単に媽媽だけで呼ぶ事もあります。
日本語の感覚だと~様。
ドラマでは王妃様、淑媛様等と呼ばれています。
※小説(未公開)では分かりやすくする為に、”中殿”を”王妃”として表記します。
・大妃(テビ)
先代王の妃、または王の母の事。
・王大妃(ワンテビ)
3代に渡り大妃が存命の場合は、王大妃を上位におく。大妃と意味はほとんど変わりません。
・大王大妃(テワンテビ)
王の祖母。または先々代王の王妃。