朝鮮王朝時代の用語解説集

内官


◇内官(ネグァン)
王の身の回りの世話等を担当した、去勢された官吏の事。宦官(ファンガン)、内侍(ネシ)とも言います。良民(ヤンミン)の身分の者から選ばれる事が多かったそうです。王妃や世子(セジャ)の身の回りの世話も担当しました。

相談相手になったり、軍権を握っていたりと、特に王の身近にいる内官は大きな権力を持っていました。


◇内侍府(ネシブ)
宮廷での雑用等を担当する内官(内侍)を管理した官庁。


・判内侍府事(パンネシブサ)
内侍府の中で最高位の官職。最高責任者。従二品(チョンイプム)の位。尚膳(サンソン)とも言う。

朝鮮王朝時代、上記の用に官職名の間に官庁名を入れて呼ばれる事があったそうです。上記の例で言うと、官職名の判事(パンサ)が間に、官庁名の内侍府(ネシブ)を入れている事が分かります。


・大殿内官(テジョンネグァン)
判内侍府事、尚膳とほぼ同じ。

・尚膳(サンソン)
判内侍府事、大殿内官とほぼ同じ。


ドラマの吹き替えでは内侍長か、○○内官と呼ばれている事が多いです。イ・サンだとナム内官、トンイだとハン内官、太陽を抱く月だとヒョンソンですね。
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