「お前がloveの方で好きだ」


ううん。


確かに今は不治の病かも知れない。

でも、隼人くんはその壁を破って、
今の言葉を発したのかもしれない。

「華凛ちゃんはめいとの関係が崩れるのが
 怖いって思ってるかも知れねぇけど、
 俺は、壊れないと思う」

え?

「それってどういう…」

「華凛ちゃんとめいの関係はそんなんですぐ
 切れちゃうような関係じゃない、
 って俺は思ってる…」

言い終わったあと、少し赤くなる隼人くん。

照れているのかな。


「めいは…そんなやつじゃないんだ…」



……っ!!

そうだよ。
自分の気持ちをめいに話してもいないのに
もう結果が出たかのように、…。

めいが傷つくのが怖いんじゃない。



自分が傷つくのが、一番怖いんだ。
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